金正恩が中国を訪問した模様である。各紙も報じているらしいが、富坂聡氏のラジオ番組でも紹介されている。金正恩の突然の習近平訪問は衝撃的である。米国を始め、韓国など関係国は事実確認と分析及び対策に余念が無いだろう。日本国も、恐らく外務省の一部だけだろうが、頭をつかっているだろう。内閣官房は、佐川証言のことで頭がいっぱいかもしれない。
上記番組で中国を專門とする富坂氏は、今回の金正恩の中国訪問は北朝鮮側の発案だと思うと言っている。中国側にはそのような力がないからとしている。(補足1)そして富坂氏は、北朝鮮側の動機として、北朝鮮はこれから米国寄りの姿勢をとるので、中国を宥和するために訪問したのだろうと言っている。https://www.youtube.com/watch?v=0J7R0tFa_vE
私には、この富坂氏の考えがわからない。金正恩は何度も習近平に逆らっていたではないのか?中国に乗り込むには、北朝鮮内でクーデターが起こる危険性や中国国内で何か起こる可能性があるので、相当バリアが高いと思うのである。
金正恩が仲良くしていたのは、旧瀋陽軍区の江沢民派ではなかったのか?習近平は、張成沢と組んで、金正男をトップに挿げ替えて北朝鮮を支配しようとしたのではないのか? http://news.nicovideo.jp/watch/nw3107593
私は、金正恩の中国訪問は、中国側の強い要請に従う形で行われたのだと思う。中国は、北朝鮮の非核化の話が、米国、北朝鮮、韓国の三国間で進むことに不快だった筈である。今回の金正恩の訪問が事実なら、中国は歓迎するだろう。最近の米中間の貿易摩擦が、中国にとって北朝鮮問題に介入する動機として加わったと思う。つまり、中国は米中の貿易戦争の武器として、北朝鮮を使いたいのだろう。
今回の会談で、金正恩の北朝鮮は中国の支援の約束を得ることになるだろう。そして習近平の中国から、将来韓国を飲み込む形での朝鮮半島統一を支持及び支援するという約束(密約)を、得るのではないだろうか。金正恩は中国の背後支援を得て、米国の脅しに屈する必要はないとの姿勢で米朝会談に臨むのではないだろうか。
具体的には、今後の核廃絶の要求を完全には履行しないだろう。そして金正日が行ってきたように米国と西欧諸国に対して核廃絶を約束しながら、実際には嵐が去るのを待つような姿勢を取ることになると思う。
ボルトン氏を安全保障担当官にするなど、トランプ大統領は強硬姿勢を印象つけるようにしている。しかし、実際に北朝鮮を攻撃するまでには至らないだろう。
以上、素人なので遠慮なく仮に報道されたことが真実ならという前提で、書いた。読まれた方は、このことを考慮して判断してほしい。
(編集あり:13:30)
補足:
1)中国は貿易問題で米国と張合っており、北朝鮮問題で積極的に動けないと言う意味だと思う。
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