鳥越氏の都知事選立候補の会見をテレビでみた。参議院選挙で改憲派とみなされる人たちが2/3を占めたので、東京都知事選に急遽立候補を決めたそうである。
「戦後70年平和な時代を過ごしたが、そろそろそのような話が出てくると思う。」「都知事選挙であるから、国政の問題を議論するということはないが、改憲反対の意思を反射として起こしたい」というような発言があった。
この反射という言葉の意味が非常にわかりにくい。しかし、鳥越氏の意図は明白である。つまり、”憲法改正に反対する”とアナウンスする立場として、東京都知事という椅子を利用したい”ということである。なんという動機不純の立候補だろうか。
その動機との関連で、
「改憲の問題については何もすることはできないが、現在中国なり韓国なりとの関係がギクシャクしていることを考え、首都東京として、それらの国の市民と交流などやれるかもしれないので、そのようなことも考えている。」つまり、日本の首都東京の都市間交流のなかで、憲法改正に反対するということだろう。
鳥越氏の憲法に関する見方は、「日本の平和の必要条件(あるいは必要十分条件)は、憲法9条を含む”平和憲法”を維持することである」という考えだと思われる。まあ、毎日新聞社元記者なら当然かもしれないが。
その動機以外については、ほとんど何の考えもないようだ。都知事選の争点をどう考えますか?という質問にたいしては、「未だ残念ながら自民党の方々の公約を読んでいない。関心がなかったからあまり読んでない。どこに自分の考えと違いがあるのかは読んでから考えたい。」とおっしゃる。
「争点になるかどうかわからないが、政策として将来に対する不安、年金、介護、育児などの問題を考えたい。2025年以降日本は大介護時代に入る。果たして今のような政策でうまくいくのか?自治体としてもそのような問題を考えて先手を打っていくということは大事である。」この将来への不安は、だれもが言うことであり、選挙戦の争点にはならないことは明らか。五輪についても「予算を抑える方向でやりたい」というのも、大方共通だろう。
舛添氏の決めた都営地の韓国人学校への貸し出しについては、「具体的には詳細を知らないので明確には答えられない。しかるべく都民の方に納得していただけるような策を立てる」
と仰っている。舛添都政上で最も話題になった大きな問題についても、何もご存知ないのである。
その一方、
「横田基地へのオスプレイの配置については、基本的には危険な飛行物体であると考えているので、出来るだけオスプレイの飛行は控えてもらいたいと考えている。更に、横田基地周辺の航空管制も日本に取り返す方向を希望する」とおっしゃる。
①改憲には反対である、②横田基地でのオスプレイ配備はなるべくやめてほしい、③横田基地周辺の航空管制を日本に返還してほしいなど、すべてほとんど国政の問題ではないのか。そのほかは、今から考えたいというのが、鳥越氏の東京都知事選出馬改憲の言葉であった。
このような動機不純で立候補した候補に一票を入れるほど、東京都民はXXなのだろうか?
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