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2019年8月27日火曜日

ロシアをG7に加え、G8とすることの是非について

フランスのG7会合において、トランプ大統領は次回米国で開催されるG7にプーチン大統領を招待する考えを示した。更に、ロシアをグループに復活させて、G8にしたらどうかと云う考えを示した。この件に、英独仏やEU大統領は反対であるが、未来志向の視点から、ロシアを加入させるべきだと思う。

オバマ元大統領が主導して、ロシアをG8から排除したのは、ロシアによるクリミヤ併合が理由である。その後現在のG7になったのだが、英独仏は依然クリミヤ併合の件で、彼らが考える方向への何らかの進展が無ければロシア復帰には反対であった。更に、EU大統領で元ポーランド首相のDonald Tuskは、ロシアを入れるよりウクライナを入れるべきだと言った。 https://www.bloomberg.com/news/articles/2019-08-25/trump-says-certainly-possible-putin-could-be-invited-to-g-7

ロシアがヨーロッパで、特に隣国のポーランドなどに、嫌われていることがよく分かる。ただ、共産圏から未だ独裁傾向にあるものの、自由主義圏に移行しているのだから、もう少し理解があって然るべきだと思う。

過去に目を向けての理由として、第一に、ウクライナにおけるクーデターは、オバマ前大統領のときに米国が仕組んだ或いは米国の強力な支援によると言われていること、第二に、クリミヤは元々ウクライナ領であったが、フルシチョフのソ連時代に友好のため、ロシアからウクライナに譲渡された経緯があることなどがある。(http://tanakanews.com/140309russia.htm と、その中に引用されている、https://edition.cnn.com/2014/03/05/world/europe/ukraine-leaked-audio-recording/)

未来に目を向ければ、共産党独裁の国が未だ東アジアに存在し、それが拡大傾向にあることである。その傾向を助けているのが、現在のロシアだとすれば、そのロシアを自由主義圏に復帰させることは、大事な一歩の筈。

英仏の若い指導者は十分これらのことを考えているのか疑わしい。ドイツのメルケル首相だが、彼女がロシアを嫌う理由は元ポーランド首相のEU大統領と同じだろう。十分理解できるが、何とか将来志向になってもらいたい。何せ、日本の首相もロシアと仲良くすべきだと思っているのだから。

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