1月5日の本ブログ記事で、韓国軍艦による火器管制レーダー照射問題について、佐藤優氏の「同盟国では事実を争う外交をやらない」という言葉を紹介した。その後の情報から考えて、佐藤氏は、このケースをあまりよく知らないで、一般論を根拠に日本側の姿勢を間接的に批判したようである。その佐藤氏の言葉を支持するような文章を書いたので、その訂正の意味も込め、その後ほぼ定着したこの件の解釈(日本側)を紹介しておく。https://www.youtube.com/watch?v=Ur0F4YPnFOw
結論として、韓国軍艦による自衛隊管制機へのレーダー照射は、韓国が北朝鮮船への物資援助の現場(瀬取りの現場)を見せたくなかったからと推測される。日本側の発表を根拠にすれば、そのように結論せざるをえない。その情況証拠を交えた説明(①—③)及びそれを正当なもの英国やフランスは評価していることを示す関連項目(④)を以下に示す。これらは、以下の渡邊哲也氏の解説による。
https://www.youtube.com/watch?v=JJ0lC3kbBf0
①仮に韓国側が主張するように、かなり低空飛行したとしても、同盟国側であり日本機が攻撃する可能性はない。また、日本側EEZ(排他的経済水域)内であるから、日本側に何か不明な動きがあれば、詳細に調査するのが当然である。それにも拘らず火器管制レーダーを照射した韓国艦船の意図は、自衛隊哨戒機を追い払いたかったということになる。
②韓国軍側は北朝鮮漁船から遭難の信号を受けて、その救助のために日本側EEZ(排他的経済水域)内で作業していたと証言したが、日本側海上保安庁は韓国漁船の救助依頼信号を受けていない。(自民党国防安全保障合同会議の記録)
日本のEEZ内なので、日本側が先ず信号を受けて先に救助のために出動するのが普通である。韓国側だけが救助信号を受けたということはあり得ない。
③嘗てから、韓国北朝鮮間での瀬取り行為による国連決議違反の可能性が噂されており、日本側哨戒機がその現場を抑えようとしていたようである。(日本側当局が、正式にはそのようにコメント出来ないのは、当然外交上の配慮である)
④英国の軍艦やフランスの軍艦が2019年の早い時期に日本海に派遣されることになった。その目的は、韓国と北朝鮮間の国連制裁違反行為を監視することである。このことは、日本側の上記主張を根拠あるものとして、両国が評価していることを示している。(渡邊哲也の上記動画での解説の5-6分位からこの話は始まる)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000436675.pdf(英国の軍艦派遣は7番目の項目に書かれている)
日露外相会談においてロシアのラブロフ外相による「北朝鮮問題での姿勢も日本側はロシア側と対立している」という発言があった。従って、この件日露の平和条約交渉とも間接的に関係があるので、急いでアップロードした。
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