東京都の新型コロナ肺炎(COVID-19, 以下新型コロナ)の昨日の新規感染者数は295人だった。移動平均線を取ったときの数値は250.3人で、その内接触暦等不明者は145.1人だった。つまり半数以上が接触等不明者である。この場合、その145.1人の背後にもクラスターが存在することになるので、実際の感染者数は、一桁以上多いだろう。この情況をたとえ話で説明する。
例えば、窃盗犯の逮捕を行っているとする。これまでの幾つかの窃盗組織との関連で目処をつけて張り込み、窃盗の現行犯逮捕したのが105.2人だが、その張り込みでたまたま窃盗の現場を見つけて145.1人も逮捕した。これらの窃盗犯は、これまでの組織とは無関係の窃盗組織所属だが、彼らは自分が所属する窃盗組織について沈黙を保っている。そのような状況だろう。
145.1人の感染元夫々に、145.1の感染源があり、そこから感染した人が何人か居るだろう。そう考えると、最初に設定した105.2人を見つけるための努力で、保健所がクタクタになるのは愚かなことである。
インフルエンザでも何でも伝染性の病気は、感染クラスターを形成する。何故、新型コロナの防御法だけに、クラスターを潰す方法を取っているのかさっぱりわからない。最初、病気上陸の際に、徹底した国境封鎖をしないで、日本全国に広がり、おおよその病態がわかった後でも、クラスター潰しを対策の中心におくのは非常におろかだ。
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