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2016年8月3日水曜日

公人への犯罪を特別に取り扱う法整備をすべきではないか

国会議員や地方の首長などの公人に対するの暴行や殺人などの犯罪は、万人が納得行くように大規模且つ慎重緻密に捜査し、裁判も特別に行ってその詳細を公開し、処罰も特別に制定するよう、法整備すべきだと思う:

公人、例えば内閣総理大臣、は単に一人の人間ではない。その政治的行動は、有権者全ての意思を担って行われる。従って、彼らを暴力で支配しようとすることは、その選出にかかわる住民市民の権利侵害にあたるだけでなく、この民主主義という政治体制を毀損するものだと言える。そして、通常の事件よりも重い事件と考え、その捜査や裁判などに関して、特別に扱うべきである。(補足1)

2002年10月衆議院議員の石井紘基氏が刺殺された。議会での重要な質問を3日後に控えたその日の朝、家を出た直後に刺殺された。その議会質問について家族には、政権がひっくり返るかもしれないと話していたと言う。鞄からはその資料がなくなり、鞄を握りしめていたと考えられる石井氏の左中指が切断されていた。しかし、犯人として逮捕された右翼活動家の伊藤白水は、個人的な恨みを主張し、最高裁は動機は分からないとし、終身刑という量刑のみを言い渡して裁判を終わった。

犯行から裁判まで、一連の仕組まれた出来事のような感想を持ってしまうのは、あまりにも短期間の捜査と淡白な裁判経過だからだろう。

そのような感じを国民に与えないためには、公人の刺殺事件にしてはもっと徹底した捜査と情報公開をやるべきであると思う。実際その後、テレビ朝日系の記者大野公二氏の長期にわたる犯人との接触により、犯人伊藤白水は誰か政界の人物に依頼されて石井氏を殺したことが判明したのである。

「当方の事件はいろいろと政治の裏で動く金や人脈が関係していたこともあり、当方一人に全部背負わせて刑務所で死んでくれれば、一番良いという結論がでた結果だと思っています」という言葉が、下記三番目の動画で、自筆と思われる手紙の画面とともに、犯人の言葉として語られている。

テレビ朝日の報道によれば、犯人との接触の途中で刑務所の移動があり数年連絡が途切れた。そして8年間に亘る取材の最後の段階で、受刑中の犯人に対してこれ以上大野氏と会わないようにとの圧力がかかったようである。
https://www.youtube.com/watch?v=-tn1Oq7jA-A
https://www.youtube.com/watch?v=KsB4QE49r9Q
https://www.youtube.com/watch?v=X34iRa7oXFM

公権力がまともに捜査しておれば、必ずや石井紘基議員の殺害を指示した人物を探し当てることができたであろう。もちろんそれが国家を揺るがすことになったかもしれないが。 先月末、東京都知事として小池百合子氏が当選したが、小池氏の殺害予告を行った犯人が昨日逮捕されたと聞く。http://news.yahoo.co.jp/pickup/6209817 現在、世界中で政治の混乱が続いており、日本でもテロの起こる可能性が非常に高くなっている。

石井氏のようなケースをできるだけ防止する工夫をすべきである。その一つが、公人に対する犯罪を特別に重く取り扱い、捜査や裁判をより大規模且つ緻密に行い、適宜情報を公開し、そして、その刑罰も特別に考えることだと考える。

補足:
1)以下は、「偽装社会 日本はなぜ死因不明社会なのか?」という題で公開された動画である。政治工作は時として憲法の精神を無視して行われる。それを単なる個人的犯罪と同程度に扱うことは許してはならない。捜査や裁判の能力は限られている。それが、死因不明社会をつくる原因である。https://www.youtube.com/watch?v=zqMdHEXdtlc

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