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2020年5月8日金曜日

現政府による天皇制破壊の試み:背後に中国の存在?

1)安倍内閣は皇室をどうしたいのか?

 

日本政府は、単なる日本列島の征服者の末裔が協力者を集めて作った傀儡政権の延長のように感じる。その歴史的な経緯は、長くなるので補足に譲る。(補足1)近年そのように感じるのは、安倍政権が天皇制を廃止しようと考えているように見えるからである。

 

昨年、菅官房長官が議論を急ぐと表明した、女性宮家を創設するという法案は、遠くの目標として天皇制の廃止があるからである。この種の考え方は、安倍総理が官房副長官時代の小泉内閣のときに、一度政府の考えとして現れた。結論を言ってしまえば、それは天皇の存在が邪魔である人達に誘導されているか、要求されているのだろう。深慮遠謀の中国である。

 

その後、一昨年の上皇が天皇であったときに、「天皇陛下の退位に関する特例法」の付帯決議に、女性宮家の創設に関する法の制定を急ぐと書かれているという。その意向を国民に明確に表明したのが、昨年3月の菅官房長官によるものである。注意すべきは、このころから、現政権の表面に親中姿勢が現れだしたということである。https://www.youtube.com/watch?v=_rw3Xyr3HAc 

 

国民の多くは、特に女性の国民は、愛子内親王に天皇の地位についてもらいたいと素朴に考えるので、現政権はその利用を考えているようだ。一般女性は、それが日本の伝統と文化に反することなど、考えてはいないだろう。

 

この女性宮家創設とその先にある女系で女性の天皇が、日本の伝統と文化に反することを明確に示す意見が、その代替案である旧皇族の復帰の意見とともにネット上に現れた。中国から帰化した鳴霞さんと伴に、中国情報を流している水間政憲氏の動画である。https://www.youtube.com/watch?v=BdDEeQ2wdvs&t=543s

 

天皇は、日本神道の教皇であり、日本の伝統と文化の背骨にあたる。日本の神道は世界から見れば非常に小さな宗教であるが、その教皇は定性的にはローマ・カトリックの教皇と同じである。ローマ法王に女性がなれないことは、西欧カトリック社会の文化の背骨にあたる重要なことである。それを無視した場合、命はない。(補足2)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A5%B3%E6%95%99%E7%9A%87%E3%83%A8%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%8A

 

上記の考察で明らかなように、女性宮家の創設を行うという現政権の意図は、日本神道の破壊が目的であり、日本の伝統と文化を破壊することが目的だということになる。つまり、天皇とそれを中心に持つ日本人のアイデンティティの破壊が目的である。その意図は何か?

 

安倍政権の昨年からの親中姿勢をみれば分かってくる筈である。勿論、無能な人なので、自分は政権の座を大事に考えて日本の舵取りをしているつもりかも知れない。しかし、そのような前提で安倍氏を見れば、巧みに誘導されているネズミのように見える。

 

つまり、中国による日本の併合である。遠い将来の目標として、中国は日本併合を考えている。北海道は既に相当中国の支配下に入っている。王岐山も李克強も、日本に来たときの態度が大きくなり、見下す姿勢で日本の要人に会っている。そして、将来中国人に食料を調達するための土地として、まるで訪日の主目的のように北海道の視察に向かった。

 

元に戻る。女性宮家創設のような大掛かりな法律制定をするのが、もし男系男子での皇位継承が末永く続かないことに対する危惧なら、それは悠仁親王を考えれば不要である。もっと遠い先を考えるなら、旧皇族の皇族復帰を考えるべきである。「旧皇族は、その意思に基き、皇室会議の議決を経て皇族の身分を復活できる」という一文を皇室典範に入れれば良いと思う。

 

2)旧皇族:伏見宮、久邇宮、東久邇宮

 

旧皇族の系図をみれば、その中に崇高天皇の第一皇子を初代とする伏見宮家がある。伏見宮家の第三代の第一皇子は、後花園天皇である。そこから下ったところに現在の皇室がある。伏見宮家代20代(二回家長を継いでいて、23代でもある)の伏見宮邦家親王の第4王子が、久邇宮朝彦親王である。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B9%85%E9%82%87%E5%AE%AE%E6%9C%9D%E5%BD%A6%E8%A6%AA%E7%8E%8B

 

久邇宮朝彦親王の第9王子が東久邇宮稔彦王であり、その子東久邇宮盛厚王の三人の王子に男の子が合計5人いる。全員当然のことながら、男系男子の王子である。久邇宮朝彦親王の孫は昭和天皇の后良子(香淳皇后)である。従って、菅氏の発言は、天皇制の廃止の企みの一貫だと考える方が自然である。

 

因みに、ウィキペディアには、以下の記述がある。

 

東久邇宮(ひがしくにのみや)は、明治時代後期に久邇宮朝彦親王の第9子である稔彦王が創立した宮家。後継には恵まれたが、1947年(昭和22年)GHQの指令により10月14日皇籍離脱。よって一代限りの宮家となった。明治天皇第9皇女の聡子内親王及び昭和天皇第1皇女の成子内親王が嫁したことにより、女系でも現在の皇室と極めて近い血縁関係にあるため、皇位継承問題でたびたび注目され、旧皇族の中では露出度が高い。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E4%B9%85%E9%82%87%E5%AE%AE

 

しかし、この記述には悪意があると思う。赤線部分、「女系でも」とあるが、それは嘘であり東久邇宮は当然男系皇族である。ウィキペディアは、オープンな百科事典であるので、自分に都合の良い記述をする人に利用されている場合もあり、注意が必要である。政府の企みを考えて上記のように書いたのなら、上記企みは広汎で大きな組織で進められていることに成る。

 

最後に: 

なお、以上の考えは従来の私の主張から若干変化した可能性がある。従来の考え方は、昨年6月に書いているので、引用しておく。その時には、外国との関係は殆ど考えなかった。考え方に変化があったのなら、それは昨年の10月の安倍内閣の決断、それに今回のコロナ肺炎だろう。https://rcbyspinmanipulation.blogspot.com/2019/06/blog-post_30.html

 

 

補足:

 

1)江戸時代末期に、クーデターを起こして作られた大日本帝国のその後の暴走は、それが日本列島に棲む民族の伝統と文化に根ざした「国家」として確立しなかったことが大きな原因である。つまり、単なる征服者の組織として「国家」を作り上げ、その征服の延長として、大陸に侵攻したのである。

 

薩摩は江戸で、長州は京都で、残忍なテロ行為を繰り返し、世情不安を煽った。更に、外国外交官に切りつけたり、外国船に大砲を打ち込んだりし、その責任を江戸幕府に負わせて、その弱体化を図った。薩英戦争では英国の損害も大きく、英国は日本を叩き潰すのではなく、利用する方向に戦略を立て直したようだ。つまり、香港のマセソン商会などの手先に土佐藩士をつかって、薩摩と長州を連携させて討伐を助けた。

 

明治の政府は、日本国全体の明確な意思統一を行わず、大日本帝国の軍は朝鮮併合から大陸侵攻にすすむ。朝鮮併合は、初代総督の伊藤博文が反対したことでも分かるように、賢明な策ではなかった。国家は国民の伝統と文化を代表し束ねる組織であるべきであり、元々異なった伝統と文化を持つ朝鮮を併合することには無理があったからである。

 

もし“明治政府”が、全ての日本列島の住民から「国家」としての信頼を得ていたのなら、つまり、日本の伝統と文化に根付いた国家を建設できていたのなら、政権の担当者の殆どに朝鮮併合が野蛮な行為に見えた筈だからである。

 

つまり、日本全土を征服したその延長上に、朝鮮併合も満州建国もあった。その論理は、最初はロシアの脅威への対抗ということがあったが、日露戦争後の大陸侵攻は、(帝国主義的)拡大であり、その途中に朝鮮併合や満州支配があったのだと思う。果てしなき拡大政策は、対米戦争でバブル崩壊するまで続いたのだろう。

 

現在の日本政府は、「日本列島の征服者の末裔が協力者を集めて作った占領組織」のままである。そして、日本の伝統と文化の象徴である天皇制を廃止しようと考えているのだ。

 

2)ローマ法王ヨハンナは、男装してローマ法王の地位に上り詰めた。しかし、愛人の子を生んだことで、大衆に引き裂かれたという。米国で映画になり、相当話題になったようである。

https://www.theguardian.com/film/2010/jun/22/female-pope-film-vatican

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