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2020年6月14日日曜日

ANTIFAの正体とグローバリストの戦略

 1)ANTIFAの正体

 

ミネソタ州での警官によるジョージ・フロイド氏殺害事件は、全米での人種差別反対運動のきっかけとなった。そのデモは、Black Lives Matterという看板を掲げて、全米から全世界に広がっている。その一つと思われるデモが、シアトルの中心部で、街の一画を占拠している。(前回のブログ記事)

 

及川幸久氏のyoutube動画によると、その中心部にいるのが、例のANTIFA(補足1)という暴力的左翼であり、それを支持しているのが、シアトルの市長と市会議員を務める女性民主党員である。今朝見た次の動画では、及川氏はこの騒動を、ANTIFAと黒人差別反対運動は別物であり、ANTIFAは黒人差別運動を乗取ったのだと整理してみせた。https://www.youtube.com/watch?v=K_vwA1LdfUE

 

今回のデモの拡大は、人種差別反対以外の何か別のことを目指していることは明らかである。何故なら、暴動は黒人差別の解消の役には立たないからである。それは、ジョージ・フロイド氏の弟さんが明確に言っている。更に、デモの最中に、街の中のあちこちをBlack Lives Matterとカラースプレイで書く人に向かって、黒人女性が止めさせようと叫んでいる光景が、youtube動画で見られる。

 

その情況証拠の一つは、及川氏が最新動画で取り上げた、アンディ・ヌゴというANTIFAに詳しいジャーナリストがツイッターで公開したANTIFAの闘争マニュアルにある文章にある。その記者は、昨年もオレゴンのポートランドであったANTIFAのデモを取材したという。

 

そのマニュアルの中に、自治区の作り方が書かれているというのだ。自治区を全米に点々と広げて、共産革命に導くためである。自治区を作るには警察を排除しなければならない。そのために、一般人を巻き込んで「人の壁」をつくる。その一般人は、「我々は黒人差別反対デモをやっている」と騙して、集めるのである。

 

及川氏は、人種差別反対が目的なら、米国の警察を悪者にするよりも、香港警察のデモ弾圧の実態を報道すべきだという、ジョシュワ・ウォン(黄 之鋒)によるツイッターでの呼びかけを紹介している。黄氏は、昨年の香港のデモを批判したプロバスケットボールの有名選手のレブロン・ジェームズ(プロ・バスケット選手)を偽善者だと批判している。

 

レブロン・ジェームズ選手は、ANTIFAの人種差別反対運動に名を借りた反トランプ運動を支援しているというのだ。

 

2)ANTIFAという米国グローバリストの手先によるトランプ降ろし:

 

面白い動画が「革命家ヒロ」によりアップされた。彼は、現代日本には珍しく知的な若者であるとして、以前にも紹介したと記憶する。友人から許可を得て転載するという下に引用の動画を見ていただきたい。世界の政治を操る、或いは操ろうとしている人物が見える。

https://www.youtube.com/watch?v=_ZuQcLcEPkk&t=157s

 

今回のBlack Lives Matterという看板を掲げた全米から世界に広がるデモは、政治運動或いは革命の導入部に変質していることを、明確に示している。狭い意味では反トランプデモだが、この20年間に加速度的に進んだグローバリズム政治経済の悪影響を指摘する人たちを黙らせるもの、或いは世界をグローバル化経済から次の段階に進める為の暴力活動なのかもしれない。(補足2)

 

ANTIFAを支援しているのは誰かという問い(動画の3:30)の答えは、ヒラリークリントンと抱擁するジョージ・ソロスなどのユダヤ系大富豪たちである。ヒラリーは、明らかにあのホンジュラスから大勢の移民団をトランプの米国に向けて進めた、オープンソサエティ財団のソロスに支援されている。つまり、民主党<=ジョージ・ソロスらの大金持ち=>反トランプなのである。

 

トランプを降ろすには、世界の政治に影響力を行使しなければならない。そのための活動が、ANTIFAデモの世界への拡大である。日本でも渋谷で18日だったか、計画されているという。

 

その効果だが、トランプがANTIFAをテロ組織に指定することに、ドイツの社会民主党(ドイツ2大政党と呼ばれた中の一つ)の党員などが反対している。ドイツ公共放送のZDFが、米国の暴力行為を正当化しているなど、ドイツでは反トランプの姿勢が優勢になっている。中国との関係が深いメルケルの態度を見れば予想通りである。

 

パリやロンドンなど、ヨーロッパでこのデモは拡大している。米国で白人警官が無実の黒人を殺したというニュースは過去何度もあったが、世界中でデモが起こることなど考えられなかった。

 

3)反デモクラシー:少数により世界を支配する構図(推測)

 

米国の政治は少数の人物と大量のお金が動かしている。その少数の人物は、舞台裏から大量の金を表に送り込み、国家の中枢にいる何人かの人物を利用して政治を動かしている。その政治に大きな影響を及ぼす少数者とその周辺は、ディープステートと呼ばれるようになった。(補足3)

 

世界支配は、ある程度少数の人間で固く目的と戦略を共有するのでなければ不可能である。直接的な働きかけは極少数に対して行い、多数に対してはマスコミを通した巧妙に作られた“真理と理想”(つまりデマゴギー)の拡散で行うのである。

 

人権も法の支配も表舞台での約束であり、大抵の人間は小さい世界に住み、それらを考える必要などなく、今までの表舞台の政治を信じる筈である。中国でも、政府の支配と戦う人が少数なのは、大多数の一般人には危険且つ無利益でだからである。

 

直接デモス(大衆)を相手に真実と誠意を“デモクラシー”に乗せて運ぶのでは、理想の政治なのかもしれないが、デマゴギーを操る悪意の煽動家が現れれば、簡単にその方向が歪められるだろう。悪意の出現がなくても、地図のない旅のようなもので、混乱を招く可能性すらある。それは、米国が移植した民主主義が、立派に育った国など世界に存在しないことでも分かる。

 

グローバリズムで貧富の差が拡大して、渦巻く不満の中からトランプが大統領になったのは誤算であった。グローバリズムの騎手の米国が、主権国家体制に戻ろうとするのは許しがたい。ロシア疑惑も乗り切ったので、形振り構わないトランプ降ろしが、今回のデモや暴動なのだろう。その為の警察による不祥事のデッチ上げなど簡単だ。

 

2017年だったか、トランプが大統領になった時に掲げたメキシコ国境に高い壁を築くという公約に対して、揚げ足を取るべく大勢の移民団をホンジュラスから国境まで導いた。それが自然発生したかのように思っている人たちが殆どなのだから、彼ら”ディープステート”のシステムは凄い。それに比べれば、今回の一部始終は、計画したものとしても遥かに簡単なことだろう。https://www.fnn.jp/articles/-/4827

 

彼らの“黒人の人権擁護の叫び”が偽物なのは、中国や香港での人権弾圧など殆ど無視していることから分かる。それは、悲劇の一つであり、彼の地では無くすることなどできはしないと、冷厳な事実として達観している。それを取り上げないのは、単に利用価値が無いか逆作用だというだけの理由である。

 

中国は正真正銘少数が支配する国家であり、世界を征服するとしたら、今や中国以外には考えられないかもしれない。そして、彼らが長年考えてきた世界の共産党支配を、中国により成功させるつもりだろう。

 

 

補足:

 

1)ANTIFAはアンチファシズム意味であり、実態は暴力的左翼である。目的は共産主義革命である。

 

2)このような分析が現れると必ず持ち出される排除の論理は、陰謀論である。しかし、歴史を正史(表舞台の歴史)のみで語れると思い込むのは知能に優れない者たちの宗教である。世界に多く存在する秘密結社や秘密の人脈に対して目を閉じる態度こそ、知的頽廃である。日本のテレビに出演する外交官に、そのような人が多い。

 

3)例えばイエール大学という米国の名門大学のスカル&ボーンズ(秘密結社)がある。イエール大といえば、クリントン夫妻も卒業生である。スカル&ボーンズの入会儀式は、その“墓(The tomb)”とよばれる部屋の中で行われる不可解なもの、死と蘇生の儀式である。そのメンバーの顔ぶれは、政治的力とその役割が想像される。

 

例えばジョージ・ブッシュ(父子とも)元大統領、CIAの母と呼ばれるジェームズ・アングルトン、前国務長官のJohn Kerry、TimeやFortuneといった雑誌の創刊者、巨大資本Morgan Stanleyや最大の物流会社FEDex などの設立者、などなどである。その存在はよく知られているが、その会員たち(Bones)からは何も聞けない組織なのである。

 

2004年の大統領選では民主党からの候補JohnKerryもSkull & Bonesの同窓会メンバーだった。GeorgeW. Bushは自伝のなかで、大学4年の時に会員になったが、それ以上は言えないと書いている。有力大統領候補の二人ともBonesmenだったことの意味を問われて、ケリー氏は「Not much,because it’s a secret」(多くは喋れない。それは秘密だから)と答えた。

https://rcbyspinmanipulation.blogspot.com/2017/06/blog-post_20.html

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