日本語は非論理的な言語であると、山本七平氏はいった。以下に上げたのは最近の変な日本語用法である。
1。美人すぎる。。。など「。。過ぎる」と言う表現。今日は、黒すぎる物質(http://news.livedoor.com/article/detail/9060932/)という表現を見た。
普通、美人すぎる弁護士などと使う。そんな弁護士は、裁判官の感情を動かす可能性があるので、首にしたらどうか? 美人すぎる研究員も、上司の感情をあらぬ方向に動かす可能性があるので、採用すべきでなかった。
2。してあげる; 最近、この“してあげる”が気になっている。先ず、じっくり焼いてあげて下さい。その後、レモンの絞り汁をかけてあげると、美味しく召し上がれます。殺されて焼かれる魚の霊があったら、どう思うだろうか? それとも、上げる先が違うのだろうか?
3。環境にやさしい;日本語に定着しているが、人が環境(地球)に優しいというのは、思い上がりも甚だしい。
4。慚愧に堪えない、胸襟を開く、矜恃を守り抜く、など、テスト問題用に作られた様な日本語。
一つの単語が独立した一つの意味を持ち、且つ、全ての単語は言語空間に均一に分布して一つのセット(体系)をなすことが、良い言語の要件であると思う。更に、語源が明確で、発音が容易であることが望ましい。慚愧の夫々の漢字の意味が言える人が、果たして日本中に何人いるだろうか?
5。パワハラ、セクハラ、ワンセグ、スマホ、など外来語の省略形。便利なようだが品位にかける。また、意味が定義されないうちに広がり、最初はある層のみで、それを用いた会話が成立する。時間が経てば、全部の層に広がり国語の中で定着するが、その時には訂正不可能になっている。
その結果、例えば、セクハラなどは、犯罪的行為なのか単なる迷惑行為なのか解らなくなっている。ほとんど全ての外来語はこの種のプロセスで定着する。ロードマップ、マニフェストなどは、政治や官界から広がったもの。
6。メッチャ、何何ジャン、キモイなどの若者ことば。これも意味もなにも考えずに短縮したことばである。4。よりも劣悪な印象を与えるので、使わない様に学校でしっかり教育すべきである。
7。交換、好感、公館、交感、交歓、鋼管、公刊、好漢、巷間など、あまりにも同音異義語が多すぎる。これは最近のものではなく、パソコンで文章を打ち込む時にしみじみと実感することになった例である。
8。戦略的互恵関係、日本固有の領土などの政治用語:アホの一つ覚えに聞こえます。
前者:その表題は解るが、どのような戦略で、どのような恵みを互いに実現するか、それを聞いているのだ。
後者:何時代からの話か?日本列島は日本人固有の領土か? 歴史は領土の取り合いだったし、現在もその歴史の延長上にある。“固有”など何の意味もない。国民に誤解を与えるだけだ。
ついでに、一つ追加「めだまやき」: 目玉と言えば、人間として外界を認識する最も大切であり、また、最も敏感な臓器。「めだまやき」なんて気味悪い表現をよく平気でつかうなと思う。(7/20 am; edited at 6 pm)
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