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2020年2月26日水曜日

新型肺炎(COVID-19)にたいする日本政府の無策と日本国民の平和ボケについて

安倍内閣の新型肺炎ウイルスに対する水際作戦は、実質的になにも無かった。その不作為の故意の理由がわからないので、前回の記事では、安倍内閣にその流行に対する期待があるという、自民党幹部たちの“ヒソヒソ話”について書いた。https://kovlog.net/possibility-biological-weapon/

 

その記事は、新型肺炎を安倍内閣延命の神風と書いていたが、私は「新型肺炎流行を周近平訪日中止の神風と考えている安倍総理」を想像した。

 

そのような政府の不作為を許しているのは日本人の民意である。それについて書いた文章を紹介したい。25日のヤフーニュースにあった静岡大の楊海英という方の記事である。ニューズウィーク(多分日本語版)の3月3日号に掲載予定の記事らしい。(スマホで見つけたのだが、パソコンで探したが見つからなかった)

 

新型コロナウイルスが猛威をふるい始めてから、10日間ほど米国を調査旅行した時の体験談である。米国では、外でマスクをする習慣がなく、マスクをして街なかを歩くと、病院から抜け出してきたと思われるらしい。その一方、帰りの飛行機の中では、日本人たち乗客のほとんどが、マスクをしていたことに驚いたと書いている。

 

米国の人は、世界で最も清潔な国の日本が、何故中国について世界第二位の感染者数を出したのか関心を持っていたという。その謎を解く一つのヒントを筆者は成田に着陸する時に体験する。

 

機内アナウンスで英語と日本語で、「豚コレラ流行のために肉製品の持ち込みは禁止されている」そして、「一昨年からアフリカの一部でエボラ出血熱がはやっているので、体調に異常を覚える人は名乗り出るように」とアナウンスしたが、新型肺炎には一切触れ無かったという。

 

たまたまその客室乗務員の隣にいた楊氏が疑問をぶつけると、「マニュアルにないので、放送できません。上からそのように指示されています」と応えたという。入国手続を終えて荷物の到着を待つ間の税関当局の注意喚起も、機内放送とほぼ同じだった。好奇心に強く動かされたのだろう、楊氏は動植物検疫センターに行き、「新型肺炎の感染に対して何故注意の放送をしないのか?」と聞いた。答えはやはり「上司の指示がない」だったという。

 

このような話を聞くと、安倍政権の水際対策の失敗の理由として、最初に書いたような神風に期待している安倍政権とか、その神風を団扇であおいでいる安倍政権を考えるよりも、あってはならないことだが、単にこの日本人の平和ボケに安倍政権も罹患していたことを、考えるべきかもしれない。

 

この日本文化の特徴については、何度もこのブログに書いてきた。日本文化は、民族を高度に家畜化する文化である。個性を伸ばす教育をと言いながら、6才で小学校に入学すると、皆6年生になるまでランドセルを背負って通学させる。それは空気中を伝搬する無言の強制を察知する能力と従順であることの教育である。中学生になってランドセルから開放される姿は、昆虫の脱皮のように見える。

 

社会の中では目立たないことが善であり、沈黙が金である。予め決められたルートを通って、全員が同じように振る舞うのが、日本文化における本来の姿である。何があろうと、上の方から指示がなければ動けない。

 

上が動かないのだから、新型コロナウイルスだろうが原爆だろうが、全て大いなる自然の神の完全なる意思なのだろう。従って、黙って耐えるしかない。私は、人間は部分的に「社会の家畜」であると思う。そして、その考え方に基づけば、日本人とは究極の家畜集団である。

 

もし、日本社会の頂点にある内閣のトップが優秀なら、安定で平和な社会ができるだろう。しかし、もし優秀な飼い主を日本人が獲得出来ない(選挙制度を改めるべき!)としたら、日本民族は迷う羊の群れに等しい。明治後期から昭和前記にかけて、実際そのようだった。

 

敗戦後、新しい飼い主としてマッカーサーのアメリカが現れたときから、国際社会の中で日本民族は安定した。しかし、トランプは、割の合わない飼い主なんか嫌だと言い出した。そこで、安倍総理は習近平にすり寄った。日本人は、トップがその意思を示せば、下は何もできない。我々日本民族は、習近平が日本羊は食用ではなく、観賞用だと言ってくれることに期待するだけだろう。

 

嫌なら、明確に嫌だと言え! 

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