副題: クロロキンと亜鉛剤で治療すべきではないのか?https://www.youtube.com/watch?v=U7F1cnWup9M&t=5s
補足追加:(4月28日)この療法の解説をしていたのが、Medcramというサイトのドクターです。この方も亜鉛が含まれていないことに疑問に思い、自分の担当患者を抗生剤とヒドロキシクロロキンに亜鉛を加えて、治療したのですが、以前の報告(あまり効果がないという)と違いはなかったと、その動画で報告しています。https://www.youtube.com/watch?v=22Bn8jsGI54
1)概略:
今日の“chukaのブログ”さんの記事で、トランプ大統領の肝入で始まったヒロロキシクロロキン療法は上手く行かなかったという報告を知った。(https://ameblo.jp/chuka123/)トランプさんの強引な主張に動かされた州知事などが間にたって、退役軍人病院で上記療法が試されたようである。その結果、何も投与しない方が死亡率が低いという結果を得たようである。
そこで、オリジナルな記事を検索してみたところ、トップにForbesの記事が出てきた。
記事のヘッドラインには、NIHの専門家パネルは火曜日、トランプ大統領推奨のヒドロキシクロロキン(hydroxyghloroquine;抗マラリヤ薬)とアジスロマイシン(Azithromycin;抗生物質)の併用による(新型コロナ肺炎の)の治療を推奨しないことにしたと書かれていた。
鍵となる事実の中に、副作用がかかれている。それは、新型コロナ肺炎(COVID-19)患者の心臓のリズムに変調をきたし、突然の心停止で死亡させるという。患者の心電図に、QT間隔(心室の収縮から、緊張からの回復時間)が伸びるというのである。
この件、しっかりとした医学的根拠なしに推し進めた結果、リウマチ治療者用のヒドロキシクロロキンの不足を引き起こしたことなどもトランプ非難の理由となった。
NIHのパネルは、不十分な臨床データしかないので、ヒドロキシクロロキンやクロロキンなどを推奨したり、反対したりする結論に達していないと話している。
2)私の感想:
ここで、私の感想だが、何故亜鉛イオンを同時服用しないのか不思議である。ヒドロキシクロロキンは、確か亜鉛イオンのイオノフォア(細胞膜を通過させる孔)としてはたらき、細胞内に亜鉛イオンを導き、その亜鉛イオンがRNA依存RNAポリメラーゼの阻害剤として働くというのが、提案されているメカニズムである筈。
日本におけるCOVID-19 の患者のほとんどは、味覚などの消失を訴えている。それは亜鉛イオンの欠乏症の症状である。もし、この亜鉛不足が、ウイルスのRNAポリメラーゼに吸着束縛されたとしたら、説明がつく。
このクロロキン療法を説明するのが、副題で紹介した米国で評判のMedcramという動画サイトである。そこでは、亜鉛とクロロキンの療法を解説している。ヒドロキシ化合物は水酸基OHがくっついているので、細胞膜との結合能はクロロキンとは異なる。やはりヒドロキシクロロキンと抗生物質ではなく、クロロキンと亜鉛剤を用いるべきだろう。
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