先日の記事で、この病気での致死率を2つ定義した。(これは全くオリジナルであり、然るべき学会での議論を経ていない。)
致死率1(DR1)= 死者数/(死者数+治癒者数) ①
致死率2(DR2)= 死者数/確認数 ②
https://rcbyspinmanipulation.blogspot.com/2020/03/blog-post_29.html
昨日、これら2つの統計値の傾向から、韓国の新型コロナ肺炎は大凡4月中に終息するだろうと書いた。上記、2つの致死率の変化が直線的であるとし、その交点から、この疫病終息の日の目安を求めた。
その際、経験的な方法だとしたが、それは全くの経験則というよりも、かなり自然なことであることを、ここに示したい。その為に、非常に簡単なシミュレーションを行ってみたので、その結果を記す。
この疫病の新規患者が、ガウス型の曲線(誤差曲線とも呼ばれる)を描くように、毎日発生すると仮定した。
新規患者発生数が30日目で最大になり、大凡70日で患者発生はほぼ無くなるとする。致死率を10%とし、死亡する患者は全て発病2週間目に死亡する。回復者としてカウントされるのは3週間目(退院日)とする。因みに、今回の計算での発生患者数は約2500名である。
このモデルで計算した致死率を30日目から図示すると、以下のようになる。
致死率1はかなり直線に近いかたちで、新規患者数が最大になる30日以降減少し、同様に致死率2(死者数累計値の全患者数(累積値)に対する比)は増加する。直線近似で、30日〜50日の間で線を引き、それを延長して交点を求めると、ほぼ疫病流行が終焉する日となる。
以上は、疫病の発生も数式通りでないと、成立しない。現実は、中国の二次的流行、欧米からの感染の流入など、韓国の状況も単純ではない。従って、このような非常に簡単なモデルで進む保証など全くないのだが、2つの死亡率を用いる方法が一つの解析法となることを示した。参考になればと思う。
尚、先日の解析で韓国のデータを取り上げたのは、多くのPCR検査を行い発表しているので、信頼性が高いと判断したからである。同様の致死率を日本のデータで求めても、上記モデルには全く合わない。それは、日韓の比較をしたブログ記事に書いた通りである。https://rcbyspinmanipulation.blogspot.com/2020/03/blog-post_30.html
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