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2020年4月21日火曜日

武漢P4研究所だった建物は破壊されているのか、残っているのか?(訂正あり)

訂正:下の写真の場所Aと書いたところにあるビルは、P4研究所の建物の写真でした。川添さんの自信ある言葉から、目が曇ってしまったようです。川添さんの訂正らしき言葉は、次の4月30配信の動画の12:20当たりに、言い訳のような曖昧な形でなされています。https://www.youtube.com/watch?v=Cm0lZ8uDYRE

大変失礼致しました。謹んでお詫び申し上げます。

 

1)消えたP4研究所と、未だ存在するという中国の方の主張

 

河添恵子さん出演の動画を久しぶりに見た。そこで、川添さんは武漢P4研究所が昨年の5月の時点で破壊されていると指摘している。グーグル・マップから消えて更地になっているという。その場所は、グーグルアースでも簡単に探す事ができる。

https://www.youtube.com/watch?v=xBv6U0yDGeU&t=3480s

 

 

このP4研究室は、フランスの技術協力で2015年に完成し、2018年に稼働を開始したとウィキペディアには書かれている。この最新の研究施設が爆破され無くなっているという話は、以前、鳴霞さんのyoutube動画で聞いていた。今回、その深い部分について知ることができた。

 

川添さんの調査済のアドレスが、上図左上の地図及び右の航空写真(四角で囲んだ部分)にしめされている。この場所が、上記グーグルアースで更地であることが川添さんにより指摘された。グーグルアースで見た時に下に表示される撮影日2019/5/01から考えれば、昨年5月にはP4研究所は無くなっていることになる。

 

この事実は、別の中国の方の動画からも明らかになった。それは、一昨日紹介したケイさんの最新動画である。https://www.youtube.com/watch?v=AH5ecS8I3zg このケイさんの動画では、実は、逆のことを主張されている。しかし、その主張は間違いであることが簡単に分かったので、逆に、川添さんの説を支持することになったのである。

 

つまり、ケイさんは、現地の人間に聞いたところ、P4研究所は無くなったという説は嘘だと明言している。そして、その建物の写真を、その動画中に二回示している。一回目はウイキペディアにもある写真である。そして、グーグルアース上で確認したとして示したのが、図の右の航空写真の中にある丸印と「A」で示したものである。それを拡大して注意して見れば、最初に示した写真と明らかに異なっている。(補足1)

 

更に、AFP BB NEWSというサイトが、「武漢ウイルス研究室長、新型コロナ発生源疑惑を否定」という記事にも、そのウィキペディアにもあるP4研究所の建物の写真が掲載されており、そこに(2020年4月17日撮影)と書かれている。この写真と撮影日の情報は、研究室長からAFP BB NEWSに送られた筈である。

 

この建物は、川添恵子さんが指摘したように、グーグルアースの然るべき場所を探しても、更地しか見つからない。明らかに、中国の方二人は嘘をついているのである。もし、昨年5月に既に無くなっているとしたら、何故なのか? その疑問は残るが、明らかなのは、中国政府は今回のウイルスSARS-CoV-2の出所を必死に隠そうとしていることである。

 

2)中国政府が主張する今回のコロナウイルスの出現物語

 

この話の前に、川添恵子さんが紹介したのが、CNNの下の記事である。中国は新型コロナウイルスによる肺炎(COVID-19))が武漢の海鮮市場で売られたコウモリを食べた人から広まったという「プロパガンダ」を、定説化するために科学界まで支配しようとしているという話である。(補足2)

https://edition.cnn.com/2020/04/12/asia/china-coronavirus-research-restrictions-intl-hnk/index.html

 

更に、2月の段階で出ていた、肖波涛氏の英文の報告(2月5日、Research Gate)、「2019-nCoVの可能な起源」によると、①居住者とビジターの報告と証言によれば、コウモリは市民の食料では決してなく、市場で売り買いされていない。(補足3)②他に考えられるウイルス起源として、市場から280m位のところに武漢市疾病予防管理センター(WHCDC)がある。ここは、過去コウモリを大量に入手している。

 

この報告では、中国政府の海鮮市場からコウモリを買って食った人から広まったという話の根拠を完全に否定している。そして、その代わりのウイルスの起源として、海鮮市場から280m以内の距離にあるWHCDCを第一候補としてあげているのである。

 

WHCDCではないのなら、二番目の候補として、海鮮市場から12km離れた中国科学院武漢病毒研究所があると、肖波涛氏の報告に書かれているという。そこは中国科学院の武漢細菌学研究所に属する。主要な研究者は、SARS-CoV対策の遺伝学システムを用いて、人工的なウイルスのプロジェクトに参加し、人間への出現の可能性を報告しているという。

 

話題になっていたP4研究室は、この武漢病毒研究所の分室である。このP4研究室を破壊したのなら、何か重大な疑惑を隠すという意図があったのだろう。それは、この細菌兵器の研究に関して、習近平側と(武漢病毒研究所を支配していたと言われる)江沢民一派との争いの結果なのかもしれない。

 

補足:

 

1)動画では4:20ころに、P4研究所の写真を示している。4:40ころに、P4研究所の位置、5:45にP4研究所のGoogle Map での写真を示し、更に7:00から武漢在住の知人にその存在を確かめたと言っている。しかし、5:45ころに示した写真は、別の建物である。なお、グーグル・マップの航空写真とグーグルアースの写真は同じだと思う。

 

2)最初の患者は、海鮮市場とは何の関係もないという主張は以前から知られている。しかし、中国政府は、上記プロパガンダを力づくで正史に残そうとしているのである。そのために、中国では新型コロナ肺炎関係の論文は、今後中国政府の審査後に発表することという司令がだされたというのである。つまり、今後、このウイルスがどのようにして、世界に広がったかという研究など都合の悪いものの発表は、少なくとも中国の研究者からは出ないだろう。

 

3)武漢で肺炎流行が始まった頃、現地の若い人の発言として、「武漢ではコウモリなんか食っていない」と吐き捨てるように言ったのを記憶している。

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