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2020年9月1日火曜日

不思議の国の首相選び

1)テレビ番組:

 

現在、自民党総裁のあり方について、テレビ等で色々議論されている。今(午後3時頃)もテレビ番組「ミヤネ屋」で、党員も含めた選挙で決めるべきだという趣旨の放送をしている。

 

しかし、今現在、国民のほとんどは、親中派の二階幹事長(補足1)が支持する菅官房長官が、自民党両議院議員だけの選挙で新しい自民党総裁に選ばれ、日本国の総理大臣になることが分かっている。

 

それでも、自分たちの国のリーダーが数百人の談合で選ばれることに納得がいかないのだろう。解説者の野村修也氏も、党員を排除した形で総裁選挙を行うのは、政権が弱くなるという話をしている。

 

司会者のミヤネ屋も、政策論争してほしいと言い、ゲスト出演の石破茂氏も政策論争を聞くことが国民の権利であると言っている。ここで「国民の権利」が出てくる理由が、今ひとつわからない。党員と国民を間違える程の老齢ではない。

 

私が「訳の分からない」というのは、自民党という政治団体が、団体のルール(綱領)に従って、党のトップを選ぶことに、何の不都合もない筈である。国民一般には、それに口出す権利などないからである。

 

チャンネルを替えると(直撃ライブグッディ)でも、平井文夫氏は、菅さんが総理になって良いと国民が考えているかどうか、総選挙すべきだと言っている。橋下徹氏は、野党がしっかりしないのがいけないとか言っている。これらも訳がわからない話である。

 

皆、背中がかゆいが、どうも痒いところに手がとどかない苛立ちを、訳のわからない言葉らしきうめき声のような音を出している様に見える。江戸川乱歩の短編小説「芋虫」を思い出した。失礼!

 

2)youtube動画:

 

馬渕睦夫氏もyoutube動画で、現在の総裁候補はほとんど親中派であり問題だと言っている。馬渕氏は、「国民の間では、唯一親中ではない河野太郎防衛大臣を推す声が多いが、彼は日本のリーダーに相応しくない」と結論している。その理由は、彼の「女系天皇でも良いではないか」との発言にあるようだ。https://www.youtube.com/watch?v=rAL--v8u66o&t=127s (補足2)

 

チャンネル桜の社長と、ファイブアイズ(five eyes; 米、英、豪、加、NZ)を中心とした(自由主義)同盟国連合から切り離されることが心配だと、嘆いている。

 

私も、米国が中国とのデカップリングを行い、日本が中国側に取り残されることを心配している。そうなれば、日本は中国の東海州になり、国民は三級国民として、場合によっては臓器提供者としてリストされる危険性がある。

 

3)話を整理しよう:

 

しかし、話はどうもズレている。上に述べたように、痒いところに手が届いていない。

 

自民党総裁が自民党の綱領に沿って選ばれることに何の異議があろうか。我々有権者が選べるのは国会議員一人である。その議員の同窓会が、会長選挙をどう選ぶかについて、我々選挙民が意見を言う立場にはないのと同様である。

 

しかし、憲法第67条の規定「内閣総理大臣は、国会議員の中から国会の議決で、これを指名する。この指名は、他のすべての案件に先立って、これを行う」により、国会で首相を選ぶ時、自動的に与党である自由民主党の総裁が選ばれるようである。そこが問題点である。そこでコメントを投稿した。

 

自民党総裁は党が勝手にルールを作って選ぶ。そして、自民党総裁はほとんど自動的に首相になる。

 

首相は実質日本の元首である。従って民主主義を採用するのなら、公選制にすべき。勿論、米国のように地方に代議員と定数を割り当てるのは良いが、政治家(国会議員)2世、有名人、元官僚には代議員資格を与えない事が大事だろう。彼らは既に、相当の票田をもっており、新しい制度には相応しくないからである。(デスマス調をデアル調に返還)

 

今行うべきは、首相公選制である。そして、この国の国家元首はだれなのかの議論である。一月前に独立した国でも、1ヶ月後にはこの議論はしている筈である。

 

補足:

 

1)二階俊博氏は、中国に完全に取り込まれている。中国の習近平国家主席を国賓として招聘する時期を延期することになったとき、自民党一部議員団から中止にしたらどうかという要望が出された。その時も、二階氏は激怒したと報じられている。

 

2)「彼は政治家というよりNGOタイプの人物なので、許されるのだ。彼が中国や韓国に厳しい発言が出来るのは、何か背景がある筈だ」と言っている。この河野太郎NGO説は妙に合点の行く形容であるが、背景を見つけてもらわないと単なる妄想になってしまう。

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