1)橋下徹氏について:
今朝のテレビ番組ザ・プライムにおいて、司会者と橋下徹氏が、ゲスト出演した自民党総裁候補に、新型コロナや景気対策など内政問題について質問をしていた。そこで奇異に感じたのは、外交問題、特に、中国にどう向き合うかについて殆ど何も聞かなかったことである。現在の日本にとって、新型コロナ肺炎はインフルエンザ+アルファ程度の脅威だが、中国の驚異は桁違いに大きい筈である。(補足1)
三人が去ったあと、橋下徹氏と宮家邦彦氏の間で、中国問題について少し議論があった。橋下氏が、中国共産党政権が香港に国家安全法を持ち込んだことを支持する国が50数カ国あり、反対する20数カ国の倍程度ある。国際世論の変化を日本も考えなくてはいけないと、中国側に配慮する発言をした。
宮家氏が、「中共政府のウイグル人に対する人権侵害的政策などは、自由と法の支配という人類の普遍的価値に反する」と言ったことに対しても、橋下氏は「ウイグルでの中共政府の政策を支持する国は、反対する国より多い」と返した。西欧諸国が現代までに作り上げた政治文化とその中の外交文化を、絶対視するのは問題ではないかという趣旨の発言をしていた。(補足2)
橋下氏は、8月下旬に紹介した記事で、「若い人にも、二階氏のように中国とパイプを持つ政治家がもっと出るべきだ」と発言したことを紹介し、彼は中国に取り込まれていると書いた。今回の発言からもそれが裏付けられたと思う。
2)中国の社会信用システムと周辺国への利用
中国共産党政権は、世界の全ての領域を中国が支配することを目指している。その中間点として、覇権を米中二国で分け合うことを考えているかもしれないが、最終目標は米国も中国の支配下に置くことである。その終着点での人類社会の姿が、専制と差別の世界、恐怖が支配する世界であることは明白である。西欧の「個人の自由や人権、法の支配、裁判を受ける権利」などの文化は無くなっているだろう。
その姿を予言する記事が9月12日のMAG2NEWSに掲載されている。表題は「日本人総家畜化」計画である。https://www.mag2.com/p/news/466197
中国は既に、全国に膨大な数の監視カメラを設置し顔認証システムを利用して、全ての国民のデジタル支配を目指している。既に一部に使われており、「社会信用システム」として世界に知られている。この信用スコアが低いために航空券が買えなかったりする人も出ているようだ。https://wired.jp/2018/06/26/china-social-credit/
国民総背番号制と社会信用スコアなどのハイテク技術は、国家と国民の間に信用があるという前提で、社会の安定と要求の汲み上げなどに利用されるだろう。しかし、その運用は極めて慎重に議論をして、上記「普遍的価値」と整合性をとる形を樹立して用いるべきである。その際、高度な暗号システムが利用されるだろう。
MAG2NEWSの記事では、以下の用に書いている:
強権主義、独裁主義で非民主的な政府が、ハイテクに通じていたらどうなるのか。その地獄のような世界は中国を見れば良い。中国共産党政権はウイグルやチベットで全国民を監視して、少しでも中国共産党政権に反抗的な人間であれば、片っ端から逮捕して強制収容所に放り込んでいる。(原文をお読みください。)
中国共産党政府は、9月から内モンゴルでの初等教育で、モンゴルの歴史教育を禁止するなど、モンゴル人の民族抹殺の計画を本格的に進めているようだ。その光景は、10年後の日本かもしれない。実際、日本への侵略も沖縄や北海道で徐々に始まっている。MAG2NEWSの記事を再び引用する:
侵略は現在進行形で進んでいる。日本が侵略されたら、日本人も中国共産党政権によって監視下に置かれるということだ。漢民族ではない私たちは、もちろんカーストの一番「下」の劣等市民の扱いに押し込められるだろう。(補足3)
(今回も上図を出す。チャネル桜が入手した情報である)
中央政界にも魔の手が延びていると、怯える人もいるだろう。今回の総理辞任も「何故今なのか」と思う人も多いだろう。安倍さんはどうして総理を辞任することになったのか、それが病気だとしても、そのプロセスを追跡するべきである。
今朝のザ・プライムで、菅氏は、首相になったと仮定して、内閣に歯向かう官僚は移動してもらうと明確に言っていた。その際、橋下氏を総務大臣にする可能性がある。「デジタル庁」の設立も、新しいことで具体的なことを殆ど言わなかった菅氏が明確に喋ったことが気になる。
デジタル庁と橋下氏の豪腕は、中国の方針に従って利用される可能性がある。国民は、過敏だと言われるくらいになるべきときに来ている。
補足:
1)マスコミ各社は中国や韓国の支配下にあると多くの人は感じている。新型コロナ肺炎の恐怖を煽るのは、日本国民の目が大陸に向かうのを防ぐためと考えられている。
2)宮家氏は国の数で判断するのはおかしいと反論をしかけたが、それ以上のことは言わなかった。中国は国際社会の考えや姿勢が一国一票で統計される場合が多いことを想定して、アフリカなどの小さい国に経済援助をして多く味方につけてきた。アフリカの小国とアメリカやブラジルなどの国とを同じ一票で考える橋下氏の考えは、明らかに中国に配慮した姿勢の反映である。
3)日本人総家畜化とは刺激的なタイトルだが、ウイグル人などを見ると言い過ぎではないだろう。中国での反日教育から考えて、ウイグル人やモンゴル人以下に扱われるだろう。
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