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2020年9月11日金曜日

ピーチ機でのマスク拒否の乗客を途中で降ろした件:搭乗員(CA)のミスだろう

ピーチ・アビエーション社(以下ピーチ社)の飛行機にマスクをしないで搭乗した客(以下乗客A)が、途中立ち寄った空港で飛行機から降ろされた件について考える。この件、航空中に機内搭乗員(以下、CA)によるマスク着用要請とその拒否が、何度も繰り返された挙げ句、乗客Aの激高となったようだ。その後、機長により機内の秩序が維持できないとの判断に至り、乗客Aは途中の空港で降ろされた。

 

この件、ネットニュースとしても報じられ、朝のテレビ(グッドラック)でも話題になった。日本独特の現象として面白い展開を見せている。この乗客は、ひょっとしたら、現在のように話題になることを期待していたかもしれないと思う。

 

ピーチ社の広報担当者は「マスクの着用は義務ではなくお願いベースなので着用しないからといって搭乗拒否できない。今回は大声を出すなど、機内の秩序を乱す行為があったので男性に降りてもらった」と話した。https://www.asahi.com/articles/ASN986THPN98PPTB00B.html

 

これだけの情報だと、この件はピーチ社のCAに第一の責任がある。搭乗拒否しなかったのだから、乗客の権利侵害となり得るような形で、つまり乗客の自由な時間を侵害するような形でのマスク着用の要求は、すべきでないからである。途中で席の移動を依頼したようだが、乗客にはそれに応じる必要もない。

 

仮に、乗客Aが激高したとしても、この権利侵害との前後関係及びテレビで報道された乗客Aの言い分から、喧嘩を売った方に第一の責任があると思う。機長は、そのCAと乗客Aの二人を飛行機から下ろすべきだった。

 

テレビ番組グッドラックを司会する立川志らく氏は、徹底して乗客Aを非難していたが、そこで「堀江貴文氏が、ピーチ社が悪いと言っているのが面倒だ」と紹介していた。そこで、ネット検索したところ、堀江氏の文章がヤフーに紹介されていた。https://news.yahoo.co.jp/articles/2f57a57ef4203b27b29575b863908f70b1551c8d

 

2)堀江貴文氏の考えに賛成する

 

堀江氏は「クソ航空会社だな」「しつこくクソ真面目なCAが注意しまくるからこうなる」「私の知人はノーマスクでも無注意でスルー。スルーすりゃいいのに」などと連続投稿して航空会社側の対応を批判している。私は、この意見に賛成である。

 

ここで、敢えて新たな文章とするのは、以下のことが言いたかったからである。それは、全ての公空間での行為は、法的に規定されているということである。つまり、飛行機に搭乗する場合には、ピーチ社と乗客Aの間に搭乗契約が結ばれているのである。

 

そこに、マスク着用が条件になっていないのだから、しつこく「マスクをしないのは他の乗客に対して迷惑になりますから」とマスク着用を要求されるのは、面倒なことである。勿論、しつこく言われたのなら、マスク着用すれば良いのだが、乗客Aは切れてしまったようだ。

 

グッドラックでコメンテーターのアンミカさんが言っていたが、こちらが腹を立てているのに、正義の側にいると言わんばかりに冷静にマスク着用を要求したCAの態度は、その怒りを激高にまで高めた可能性がある。

 

乗客Aも堀江貴文氏も、西欧の文化に慣れているので、マスクの問題も自粛で解決する日本の文化に違和感を感じた可能性が高い。「マスク着用をお願いします」が「マスク着用が義務である」と頭の中で、翻訳するのが空気の支配する日本文化なのだろう。西欧風の思考法になれた人には、鬱陶しい空気に思える。

 

日本が国際社会の中で、その一員として存在するには、西欧の契約と法の支配の文化に慣れるべきである。その教材として、今回のトラブルをかんがえるべきである。(終わり)

 

追加: 未だ読んでいない人には、山本七平の「空気の研究」を推薦したい。

 

補足の追加:わかりやすい言葉を用いれば、ピーチ機のキャビンアテンダントは、”マスク警察”をやってしまったのです。(18:10追加)

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