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2020年3月16日月曜日

新型コロナ肺炎: クラスター感染というモデルに拘るのは危険である

今日11時前のヤフーニュースで配信された共同通信の記事によると、厚生労働省は16日までに、新型コロナウイルスの感染者集団「クラスター」が北海道、愛知県、大阪府など10都道府県の15カ所で発生したと明らかにした。HPで15日正午時点の発生状況を示した全国地図を公表した。https://news.yahoo.co.jp/pickup/6354239

 

この記事を読んで私は、「厚労省が日本国民に、15のクラスター感染で日本の感染ルートの殆どが説明できるという、安易なモデルを押し付けている」と感じた。

 

これまでのPCR検査が、既に感染している人や中国湖北省と何らかの関連付けがされる人を中心に、検査場所と検査数を限ってなされてきたことに対する正当性の主張であり、非常に中国的である。そして、政府のプロパガンダ機関として、政府発表をそのまま何の批判もなく報道するマスコミも、非常に中国的である。

 

今日、スマホでBuzzVideoを見ていたら、興味あるツイッター記事を紹介していた。英国のJames Melvilleという人が、新型コロナ肺炎の感染者数の増加曲線で、日本のみが例外的にダラダラ曲線を描いていることに言及し、もしそれが事実なら、日本に学ぶべきだと言っている。恐らく皮肉をこめて言っているのだろう。(下図)

 

https://twitter.com/JamesMelville/status/1237155394201542656

 

Melville氏が、COVID-19 対策で一貫して評価しているのが、韓国の対応である。つまり、できるだけ検査数を増加させて、感染者を見つけたら隔離するという、単純で当然且つ最良の方法である。その結果、韓国では新規感染者数がこのところ著しく減少している。https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/03/2-190.php

 

一方日本は、検査数を限定して、患者数の爆発的増加の瞬間を待っているかのように見える。感染者数の統計を誤魔化し、当座大衆の目を逸らす手法である。その理論的根拠が、クラスター感染モデルだろう。以下は厚生労働省のHPにある有識者会議の答申内容の一部である。

 

これまでに国内で感染が確認された方のうち重症・軽症に関わらず約80%の方は、他の人に感染させていない。一方で、一定条件を満たす場所において、一人の感染者が複数人に感染させた事例が報告されている。 具体的には、ライブハウス、スポーツジム、屋形船、等です。このことから、屋内のこの種の閉鎖的な空間で、患者集団(クラスター)が発生し、患者集団(クラスター)が次の集団(クラスター)を生むことが、感染の急速な拡大を招くと考えられる。(編集あり)

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/newpage_00011.html

 

このモデルに拘って、感染者よりも感染ルート探しだけに、PCR検査を用いて来た。それは、世界から「日本=新型コロナ肺炎」の風評を消し去る時点まで、日本人の命が多少失われても我慢する戦略なのだろう。

 

アベノミクスとして、辛うじて探し当てた経済対策が、観光立国のモデルである。そのためにはオリンピックは是非開催したい。そして、「日本=新型コロナ肺炎媒介」の風を霧消させたい。海外旅行者を再び日本に呼び込みたい。そのためなら。。。。 愚かである。

 

補足: 日本は島国である。湿度も比較的高い。それが、新型コロナ肺炎患者が急激に増加しない理由かもしれない。しかし、それは単にラッキーなだけであり、政府の愚策を支持する理由にはならない。神風が吹いたとしたら、感謝すべきは日本の神様であり、安倍内閣ではない。

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