新型コロナ肺炎(COVID-19)の患者が、世界で爆発的に増加している。その一方、日本の患者数は統計上それほど増加していない。しかし、それは検査しないだけであり、厚労省もほぼ把握し恐れている。それを、大阪府知事が厚労省からの非公開文書をテレビ番組で公開することで明らかにした。
今日、東京都の新たな感染者数は40名以上であり、そして、小池都知事は今週末の外出をなるべく控えるようにという要請を出した。200名程の感染者数にしては大騒ぎするのは、既に感染者数が千名を超えるレベルであることが分かっているからだろう。日本の行政府は感染テストをサボるだけでなく、公表もしない。本来なら、ネットにリアルタイムで都市別の感染者数を示す特設頁を設ける位のことはするべきである。
情報をオープンにすれば、いろんな人がいろんな角度からそのデータを見る。そして、必要な対策を議論し、行政へのフィードバックがあるだろう。これが米国など比較して、根本的に劣ることである。
日本の政府や東京都知事とは違って、感染が酷い米国ニューヨーク州の知事は、明確に予測と対策を表明している。Cuomo知事によると、感染のピークが来るのは2−3週間後であり、それまでに人工呼吸器を7000から37000に増加させる必要があると言っている。恐らく、20万人程度の入院治療を考えているのだろう。
更にCuomo知事は、知らない間に感染し治癒している人を、抗体の反応で見つけ出して、普通に経済活動に従事してもらうべきだと発言している。この提言は非常に大事である。https://www.youtube.com/watch?v=LqKwAIIy-Mo&t=76s
そこで先ず気になるのが、人工呼吸器の設置状況である。その必要性は、厚労省のお役人が何と‼️1月の段階でその重要性に気付いている。そして、全国に調査を依頼した。その結果を、日本呼吸療法医学会が1月22日に発表した。http://square.umin.ac.jp/jrcm/contents/influenza/page01.html
それによると、東京にあるのは2500台である。そのうち、現在用いていないのはわずかに1100台程度である。この状況は改善されているのか、都知事は説明すべきである。これまでクラスターを追いかけるだけで誤魔化してきて、今度はオーバーシュートとか言ういい加減な言葉で、住民を脅かす前に、「XXが必要で、YY程度既に準備している。しかし、ZZ程度不足をしている。そこで、政府に要請をしている、或いは予備費で発注している」という風に、ニューヨーク州知事のような解説や指示をすべきである。住民には隠し、噂が広がれば誤魔化し、いよいよ誤魔化し切れなくなったら、今度は脅す。それだけでは、まともな行政ではないだろう。
上のRoger Scheult (MD)さんの動画では、スマート体温計で住民の体温を測り、そのビッグデータを地図上に表示して、伝染病の伝搬や指示の有効性などのチエックに使えるという興味ある話がされていた。こんな話はデジタル後進国の日本では、まだ先の話だろう。
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