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2020年3月30日月曜日

新型コロナ肺炎:日韓での対応の違い

1)新型コロナ肺炎:日本は検査数を増加させている
新型コロナ肺炎の感染者数が世界で増加している。しかし、日本では検査数を抑えているため、感染者数が少ない。これについて、世界は疑惑の目を向けている。その所為か、日本もオリンピック延期がほぼ決まってから、検査数を増やしている。

世界の感染者や死者数などは、WHOなどのデータを基にして、John Hopkins 大の特設ページなどで発表されている。それによれば、各国のデータをほぼ同一の条件で利用できる。(尚、日本のデータには、クルーズ船のデータは含まれていない。)

上の図は、3月中旬から下旬の日本と韓国の死亡者と感染確認数の比である。これは、通常の致死率と定義されている数値である。(本ブログでは、致死率2と定義している。)

韓国では、新規感染確認数が減少気味であり、一方、検査闘病中の感染者の一部が死亡するので、致死率は上昇する。新感染者がなくなり、闘病中の者全員が回復するか、死亡するかした時点で致死率は確定する。韓国の場合は、2%を多少上まった値が致死率となるだろう。

一方、日本のデータを結んだ線は、不思議な屈折を示している。頂上は3月24日である。25日頃何があったのか? オリンピックの延期決定である。日本の致死率の数値が減少を始めたのは、検査数を増やした結果、新規感染確認数が増加しているからである。

2)日韓の間の治療実績の大きな差について:

前セクションでは、日本と韓国の致死率2(通常の致死率)のグラフを示した。ここで、同じく日本と韓国について、致死率1も合わせて図示してみる。

目につくのは、3月中旬における韓国の致死率1の著しい減少である。致死率1は、死亡者/(死亡者+回復者)である。前セクションで、致死率2(死亡者/感染者)だけを拡大して示して説明したように、通常の致死率は一定の上昇を示している。従って、上の定義式から分かるように、韓国では3月中旬、回復者が急増しているのである。

今後、韓国のような急激な回復者が出そうにないのでなら、「韓国で一体どのような治療が行われた結果なのか」について、日本だけでなく、多くの国も調査するべきだと思う。急激に回復者が増加した理由の一つとして、ヒドロキシクロロキン投与が考えられる。これは、元々マラリヤの治療薬であり、現在でもマラリヤの他、全身性エリテマトーデスなどの治療薬として承認されている。 https://ameblo.jp/polymorph86/entry-12583585817.html

今朝のグッドラック(3月30日、TBS系)で、辛坊治郎氏のゲスト出演し、同じくゲストとして最近継続的に出演している後藤という医師とともに、何度も「治療法がないのだから」という言葉を発していた。かれらは、中国で、この薬が中国新型コロナウイルス診療ガイドライン(第 6 版)の中で推奨されていることを知らないのだろうか?http://www.kansensho.or.jp/uploads/files/topics/2019ncov/covid19_casereport_200312_5.pdf

とにかく、上記日本で行われた治験の報告を読むべきである。また、アビガンの利用も非常時ゆえ、早期に可能とすべきである。

追補: 3月28日の記事で中国が急激に回復者を増加させた。これは海外プロパガンダのためであることが明白である。しかし、中国はSARS及びSARS-Cov-2(今回のウイルスの正式名)研究の先進国である。捏造の部分もあるが、武漢以外での低い致死率は、概ね正しいのかもしれない。そして、その知識(上に紹介のガイドライン)を韓国の文在寅政権が吸収して、生かしている可能性が高いと思う。(3月31日午前5:30一部編集し、追補を加えた)

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