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2020年3月4日水曜日

米国では、既に新型コロナ肺炎が大流行しているのではないのか?

新型コロナ肺炎は正に地球規模のパンデミックである。その感染域はアジアだけでなく、欧米にも広がっている。日本のだらしなさは、あのクルーズ船の件ですっかり世界に宣伝された。本当なら、以前書いたように離島に全員収容すべきだっただろうが、それでも、国内への伝染を防いだことには、一定の評価がされて良いだろう。

 

日本が、新型肺炎ウイルスの最も酷い汚染国のように思われているようで、今朝もパレスチナで「コロナ、コロナ」と呼ばれて、暴力を受けた日本人女性のニュースが流れていた。被害者が、NGOの一員として、現地に支援のために出かけていた人たちであったことは、皮肉なことである。

 

このウイルスの世界での広がりを見るには、米国John Hopkins大の頁がWHOのまとめた数字を掲載しているので便利であるが、それも注意して見なければならない。その一つは、各国の事情により、数字が実際の値から大きくズレていることである。https://gisanddata.maps.arcgis.com/apps/opsdashboard/index.html#/bda7594740fd40299423467b48e9ecf6

 

例えば、北朝鮮には相当数の感染者や死者が出ている筈だが、隠されている。同じ様に、中国の感染者数や死者数も、大きく操作されている可能性がある。そして、日本では検査が進んでいないので、感染者数は実際よりも小さな値が報告されているのは、事実だろう。

 

そんな中、昨日から、米国のトランプ大統領が、中国、韓国、イタリア、イランと並んで、日本からの渡航に制限を設ける可能性が出てきた。其々の国内での発表された死者数は、今日午前10時現在で、其々3000人弱、28人、79人、77人、そして、日本の6人である。

 

勿論、感染の酷い地域からの入国に制限を設けるのは正しいのだが、そうすべき地域がどこなのか、トランプは分かっていない可能性が大きい。検査がどれだけ進んでいるか、その国がデータを誤魔化していないかなども考慮しないと、実際の感染者数の把握が難しい。

 

上記サイトには、感染者数、死者数、回復者数がセットで発表されているのだから、それら全てを用いた方が実際の情況を把握しやすいとおもう。そう考えて、上記John Hopkins大のデータを見ると、米国での新型肺炎ウイルス汚染は相当進んでおり、日本からの入国制限を設ける意味はないとおもわれる。その点を指摘したい。


米国ワシントン州の新型肺炎による死者数は、日本本土の死者数6人を超えて、合計9人である。そこでの感染者数は僅か27人となっている。1人や2人の感染者だけという州もあるが、その感染は米国全体に広がっている。全体の感染者数は122人だそうである。


ワシントン州の感染者27人の内、死者は9人、完治者は1人だけである。米国の医療技術を念頭に、これらの数字を考えれば、殆どの患者は、非常に悪化して初めてPCR検査を受けていると想像される。恐らく、米国では経費が掛かりすぎ、或いは体制が整っていないために、PCR検査があまりなされていないのだろう。


日本の感染者数は293人であり、死者数は6,完治者数は43である。完治者数43は、症状が軽い人も検査対象にしていることがわかる。この新型肺炎COVID-19の感染は、軽い病状の人からも起こりやすいので、感染者数の方が公衆衛生上大事である。


そのように考えると、米国の感染者数は恐らく、日本の感染者数を上回っているだろう。トランプ大統領がすべきは、新型肺炎を政治の道具にするのではなく、その検査経費の国庫負担を実施し、その早期治療で米国民の被害を最小にすることである。

 

 (12時50分編集あり)

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